米中首脳会談の成果は限定的で、関税戦争の休戦期間を2カ月延長することに合意したものの、半導体輸出規制や電気自動車(EV)受け入れ問題の突破口は見えていない。中国側は、トランプ米大統領が5月に北京を訪れた際の約束が大筋で守られているとの満足感を示している。
首脳会談の成果と課題
懸案の関税戦争をめぐり、休戦期間を2カ月だけ延長することには直前に合意した。しかし、米国が先端半導体の輸出を止め、逆に中国のEVを受け入れないといった状況の打開策は、現時点では見えていない。
それでも中国側には、トランプ氏が5月に北京を訪れた際の約束が守られているとの満足感がにじむ。軍基地にトランプ氏が習氏を出迎えた破格の接遇を含め、5月の首脳会談で同意した「建設的な戦略的安定関係」が体現されつつあるとの見方だ。
中国側の評価と今後の展望
中国の政策を提言する立場の研究者らは、トランプ氏を「不確実性の塊」とみていたが、現在は習近平国家主席との関係こそが米中関係を安定させるカギとみなすようになっている。
中国ではこの関係について、今後の政治日程をにらみつつ、世界への覚悟が問われるとの見方もある。