ロシアの全面侵攻を受けるウクライナで、民間人の被害が増え続けている。この数日間でも首都キーウや中部クリビーリフに攻撃があり、多くの死傷者が確認された。終戦の兆しは見えないまま、ロシアによる全面侵攻は24日で開始から4年半を迎える。
クリビーリフのショッピングセンターに攻撃、16人死亡
地元検察によると、21日午後4時半ごろ、中部ドニプロペトロウスク州クリビーリフのショッピングセンターに対し、複数のドローン(無人機)による攻撃があった。州知事によると、16人が死亡し、子ども23人を含む130人が負傷した。9人が安否不明といい、死傷者は増える可能性がある。
ゼレンスキー大統領は、最初の攻撃から30分後に救急隊員らを標的とした第2波の攻撃があったと指摘。「紛れもないテロ行為だ」として、各国に相応の対応を取るよう呼びかけた。
被害を受けたのは市内唯一の商業・エンタメ複合施設
被害を受けたのは、「太陽のギャラリー」を意味する「ソニャチナ・ハレレイヤ」。ウェブサイトによると、クリビーリフ市内唯一の商業・エンタメ複合施設で、総面積は3万5千平方メートル。ウクライナは学校が夏休み期間で、多くの家族連れでにぎわっていたとみられる。
ロシア軍によるミサイル攻撃で自宅が被害を受けたハリナ・バシリエバさんは、現場から「平和をください」と訴えた。
国連監視団、5月に死傷者2千人超え その後も増加傾向
国連ウクライナ人権監視団(HRMMU)によると、ウクライナでは今年5月、民間人282人が死亡し、1794人が負傷。死傷者の総数が2千人を上回ったのは全面侵攻開始直後の2022年4月以来だった。
だが、その後も6月は死者298人・負傷者2041人(計2339人)、7月には少なくとも死者437人・負傷者2610人(計3047人)が確認され、被害が増え続けている。



