米国のトランプ大統領は19日、11月の中間選挙で接戦になりつつあるカンザス州で演説し、「選挙で何が左右されるのかを知りたければ、フランスで起きていることを見ればいい」と述べ、フランスの大規模デモと自身の移民対策を結びつけ、野党・民主党への攻撃材料にしたい考えだ。
フランスの混乱を移民政策の失敗と主張
フランスのデモは、教育環境の改善を求める高校生の抗議活動をきっかけに、物価高対策を求める市民の動きが加わって全土に広がった。一部が暴徒化し、略奪や破壊行為に及んでいる。
トランプ氏は演説で、フランスの混乱は移民政策の失敗が原因だと主張。「キリスト教を憎む移民やジハード(聖戦)主義者、共産主義者により、偉大だった国が征服され、略奪され、焼き尽くされようとしている」と決めつけた。
民主党を「マルクス主義者や移民の党」と批判
トランプ氏は、マクロン仏大統領に国境管理を強化するよう忠告していたと述べ、自身の実績として「米国史上最も強固な国境」を築き上げたと強調した。その上で、「(民主党は)マルクス主義者や、敵対的な第三世界からの移民の党だ」とこき下ろした。
共和党が地盤とするカンザス州では、1932年を最後に民主党候補は上院選で勝利していない。今回の上院選でも、選挙分析機関クック・ポリティカル・リポートは共和党を「やや優勢」としていたが、今月、「接戦」に変更した。