ドナルド・トランプ米大統領は10日、イランに対して、同国がこれまでに関与・支援したとされる戦闘などで負傷・殺害された人々に対する補償を要求すると表明した。今後のあらゆる対イラン交渉の条件に盛り込むという。
交渉停滞の中での新たな要求
戦闘終結とホルムズ海峡の再開に向けた交渉が停滞する中、トランプ氏の新たな要求により、早期合意の実現は一層難しくなる。
トランプ氏の発表は、イランがホルムズ海峡開放の条件の一つとして米イスラエルによる対イラン攻撃の損害賠償を掲げていることに直接対抗したものだ。
過去の攻撃やデモ参加者も対象
トランプ氏は「私もイランに補償を要求している」と述べ、現在の交戦による損害だけでなく、20年以上前の米国の標的に対するイランによる攻撃や、過去50年間に当局に殺害されたイランの反政府デモ参加者の遺族への支払いも含まれると主張した。
さらに、イランはレバノン、シリア、イエメン、パレスチナ自治区ガザ地区での攻撃などで死傷させた人々や破壊した建物などに対する補償すべきだと付け加えた。
コール号事件にも言及
トランプ氏はその際、2000年の米駆逐艦コール爆破事件にも言及した。トランプ氏は以前この事件について、イランが「おそらく関与していた」と述べていた。
トランプ氏は10日、これらの補償要求について、イランとの「今後のあらゆる交渉にしっかりと盛り込まれる」と述べた。



