シリア北東部で活動してきたクルド人主体の民兵組織「シリア民主軍(SDF)」が25日、シリア軍への編入手続き完了を受けて解散を宣言した。シリア暫定政権は2024年の旧アサド独裁体制崩壊による内戦終結後、国家機関の統合を進めており、懸案の一つだったクルド人の軍事力の取り込みに成功した。
大統領府が歓迎の声明
25日、ダマスカスの大統領宮殿で記者会見するシリア民主軍司令官の姿が報じられた。大統領府は声明で「国家の存在感を強め、安全と安定につながる」と歓迎した。
SDFは内戦中の15年に設立され、米軍の支援を受けて最大10万人を擁したとされる。現在の暫定政権を担う旧反体制派と連携して、旧アサド政権や、イスラム過激派組織「イスラム国」と戦った。
クルド人と暫定政権の対立から合意へ
人口比では7割のアラブ人に対しクルド人は1割だが、自治意識が強く、内戦後、国家再建の方策を巡って暫定政権と対立していた。
今年1月、停戦のほか、治安部隊と行政機関の段階的な統合を行う方針で合意していた。今回の編入手続き完了で、暫定政権によるクルド人の軍事力の統合が実現した。



