猛暑に人を丸ごと冷やす「ど冷えもんBOX」 熊本地震の避難所でも活用
猛暑に人を丸ごと冷やす「ど冷えもんBOX」 熊本地震でも活用

人が中に入って体を冷やす「人間冷蔵庫」が登場した。トラスコ中山(東京都港区)が開発した「ど冷えもんBOX」は、4月の発売以降、工場や建設現場のほか、野球場やゴルフ場、屋外イベント会場などに導入されている。屋内外で使え、100ボルト電源があれば工事不要で設置できる。

猛暑をきっかけに開発、20分で自動停止

開発のきっかけは昨夏の猛暑。冷凍食品を販売する自動販売機「ど冷えもん」の技術を応用し、短時間で体を冷却できる装置として中山哲也社長が考案した。安全面に配慮し、20分で自動停止する機能や密閉状態を避ける構造を採用。5度の冷気が吹き出し、ケース内部は15度まで下がる。販売台数は8月時点で300台を超えた。

工場では熱中症発症者ゼロ、生産性向上も

茨城県筑西市の廃タイヤリサイクル会社「黒沢産業」は約150万円で1台購入し、6月から本格的に使い始めた。工場内は真夏になると40度を超え、湿度も高い。冷凍ペットボトルや塩分補給、ファン付き作業服などの対策を続けてきたが、昨年は4人が軽度の熱中症症状を訴えた。

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当初は利用が伸びなかったが、勤務中でも自由に使えるよう休憩室から工場内に移設すると、従業員が1日3~4回利用するようになった。今年はこれまで熱中症発症者が出ていない。生産性向上にもつながったという。

熊本地震の被災地に18台を無償提供

「ど冷えもんBOX」は災害現場でも活用されている。7月に発生した熊本地震では、猛暑下の避難所や復旧作業の拠点などに計18台を無償提供した。

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