韓国政府が、海軍をホルムズ海峡へ派遣する準備を進めていることが4日、韓国政府関係者への取材で分かった。イラン情勢をめぐる協力が不十分だとして、米国のトランプ大統領が韓国に不快感を表明する中、米韓関係の悪化を回避するのが主な狙いとみられる。
派遣の検討内容と背景
韓国紙・朝鮮日報によると、米国からの要請による派遣はイラク戦争時の2004年以来となる。派遣が検討されているのは、潜水艦などの探知能力に優れた海上哨戒機P8Aのほか、洋上補給を担う軍需支援艦などで、運用には約150人が必要だという。イランや国際社会への影響を考慮し、非戦闘目的での協力を検討している。
韓国大統領府関係者は4日、「ホルムズ海峡の自由な航行は国益に極めて重要だ。韓国は当初から積極的な参加について議論してきた。現在は検討段階だ」と述べた。
米国の圧力と今後の課題
背景にあるのが米国からの圧力だ。トランプ氏は8月16日、SNSへの投稿で、李在明(イジェミョン)大統領にイランの非核化に向けた協力を呼びかけ、それまでの韓国の姿勢に不満をあらわにしていた。
米国は韓国の対米投資の遅れにも不満を持っており、韓国政府関係者は「これ以上の関係悪化を避けるために派遣を判断せざるを得ない状況だ」と語った。
派遣には国会の同意が必要で、政府は同意案の提出に向けた準備を進める見込みだ。ただ、李氏を支える左派系与党「共に民主党」内の一部からは公然と反対の声が上がっており、調整の難航も予想される。



