人道支援者への攻撃「確実に増加」 ICRC代表が語る国際人道法違反の実態と対策
人道支援者への攻撃「確実に増加」 ICRC代表が語る実態

武力衝突が相次ぐ世界で、人道支援に当たる人々への攻撃が増えている。赤十字国際委員会(ICRC)国連代表部のエリス・モスキーニ代表は、国際人道法のルール無視が横行する事情と、その対策について語った。

人道支援を狙う攻撃が相次ぐ

ICRCは紛争地などで支援や保護を担うほか、国際人道法の普及にも取り組んでいる。各国の軍関係者を集めたワークショップなども開催。国連では「オブザーバー」として議論に参加し、自らの見識や法的専門性を使って政策作りに影響を与えようとしている。

人道支援関係の統計をまとめている「ヒューマニタリアン・アウトカムズ」によると、2024年に殺害された人道支援従事者は387人で、記録開始以降で最多を更新した。半数近くがパレスチナ自治区ガザで起き、スーダンや南スーダンなどでも被害が相次いでいる。

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国際赤十字・赤新月運動の職員やボランティアも活動中に殺害されており、全体として確実に増えている。事故ではなく、人道支援活動を狙った攻撃が増えているという。

ルールが無視される理由

戦争の当事者によって、戦争の戦われ方のルールが無視されている。戦争は悲惨なものだが、国際人道法上、人道支援者を含む民間人、病院などの人道支援拠点、赤十字などのロゴが示された車両などは保護されなくてはならない。

「ルール」は軍の規律や国内法、国際法などに定められている。こうしたルールを守らせるには、違反に対する調査や責任を取らせるための制裁が行われるべきだとモスキーニ代表は指摘する。

だが、人道支援従事者への攻撃に対する調査や制裁は十分に行われておらず、ルール無視が横行する一因となっている。

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