ロシア軍、北東部ハルキウ州で攻勢強化 ウクライナ軍は防衛線構築
ロシア軍ハルキウ州で攻勢強化 ウクライナ軍防衛線構築

ロシア軍はウクライナ北東部ハルキウ州で攻勢を強化しており、ウクライナ軍はこれに対抗するため新たな防衛線の構築を進めている。現地時間5月10日、ウクライナ軍当局者は「ロシア軍はハルキウ州の複数の方向で攻撃を開始した」と発表し、激しい戦闘が続いていることを明らかにした。

ロシア軍の攻勢拡大

ロシア国防省は同日、ハルキウ州の複数の集落を制圧したと主張。一方、ウクライナ軍参謀本部は「ロシア軍は戦術的な成功を収めたが、ウクライナ軍は防衛線を維持している」と報告した。ウクライナのゼレンスキー大統領は「ロシア軍は新たな攻勢を開始したが、我々は防衛の準備ができている」と述べ、国民に冷静な対応を呼びかけた。

ロシア軍の攻勢は、2022年2月の侵攻開始以来、ハルキウ州で最も大規模なものの一つとみられる。ウクライナ軍は昨年、同州の大部分を奪還したが、ロシア軍は国境沿いの地域で再び攻勢を強めている。ウクライナ軍関係者によると、ロシア軍は装甲車両や砲兵を集中的に投入し、複数の方向から進攻している。

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避難民の増加と国際社会の反応

攻勢の激化に伴い、ハルキウ州から避難する市民が増加している。ウクライナ当局は「過去24時間で約3,000人が避難した」と発表。ハルキウ市では空襲警報が頻繁に発令され、住民は地下シェルターでの生活を余儀なくされている。

国際社会は懸念を表明。米国務省は「ロシアの攻勢はウクライナの主権に対する重大な脅威だ」と非難し、追加の軍事支援を検討している。欧州連合(EU)も「ロシアの行動は国際法違反だ」と声明を発表した。

ウクライナ軍の防衛戦略

ウクライナ軍は、ロシア軍の攻勢に対抗するため、新たな防衛線を構築中。ウクライナ軍参謀本部は「防衛線は複数の層で構成され、ロシア軍の進撃を遅らせる設計だ」と説明。具体的には、対戦車壕や地雷原、防御陣地を設置し、ドローンや砲兵による監視と火力支援を組み合わせている。

ウクライナ国防省の情報によると、ロシア軍はハルキウ州で約4万人の部隊を展開していると推定される。ウクライナ軍はこれに対し、総力戦で臨む構えだ。専門家は「ロシア軍の目標はハルキウ市の包囲ではなく、ウクライナ軍の兵力を分散させることにある」と分析している。

今後の見通し

戦況は流動的で、両軍とも一進一退の攻防を繰り広げている。ウクライナ軍は「ロシア軍の攻勢は数日中にピークを迎える可能性がある」と警戒。一方、ロシア軍は「作戦は計画通りに進んでいる」と主張している。今後の展開次第では、ウクライナ北東部の戦線が大きく変わる可能性があり、国際社会の注目が集まっている。

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