ルート66を7300キロ走破、赤でも青でもないアメリカと出会う
ルート66を7300キロ走破、赤でも青でもないアメリカと出会う

ルート66をたどる40日間の旅を終え、記者は西海岸ロサンゼルスの空港でレンタカーを返却した。店で手渡された紙には「総走行距離 4530マイル」と表示されていた。約7300キロだ。

10年前の出会いが旅の始まり

シカゴからロサンゼルスまで西へ一直線に走れば約4千キロの道。走行距離がその倍近くなったのは、会いたい人を訪ねて道を引き返し、気になった町に寄り道したからだ。

この旅の始まりは10年前にさかのぼる。トランプ氏が初めて大統領選に勝利した2016年11月、記者は中西部オハイオ州で開かれた祝賀パーティーで、双子のビガリーノ兄弟(いずれも当時42)を取材していた。弟トマスさんは溶接工、兄フランクさんは大工だ。

赤と青のペンで描かれたアメリカ地図

泥酔したトマスさんは、記者の取材ノートにアメリカ地図を描き始めた。使ったのは、記者の胸ポケットにあった赤と青のペン。ニューヨークやボストンを含む東海岸、中西部のシカゴ、サンフランシスコやロサンゼルスがある西海岸を民主党カラーの青に塗り、それ以外の広大な内陸部は共和党の赤で塗りつぶした。

そして、こう言った。「東海岸は政治家、大企業…」