北朝鮮が初の核実験を強行してから9日で20年となる。国際社会は制裁と対話を重ねてきたが、北朝鮮はその間も核・ミサイル開発を進め、「核保有国」としての既成事実化を図り続けている。事態打開のカギを握るのは米国だが、トランプ大統領の発言からは北朝鮮の核保有を容認しかねない危うさもにじむ。
トランプ氏の発言に核保有容認の懸念
トランプ氏は9月29日、記者団に対し「金正恩(キムジョンウン)(朝鮮労働党総書記)は私の友達だ」「私たちほどではないが、彼はかなり大きな核能力を持っている」と語った。イランには核兵器保有を認めないのに、なぜ北朝鮮には認めるのかとの質問に答えたものだ。
トランプ氏は8月にも「彼は57発の非常に強力な核兵器を持っている」と発言している。いずれも核保有そのものを問題視する姿勢はうかがえない。
米政府の公式方針との乖離
米政府は公式には北朝鮮の「完全な非核化」を掲げる。だが、一連の発言は北朝鮮の核保有を既成事実として受け入れているようにも映る。もしトランプ氏が成果を急げば「悪い状況」に陥る可能性も懸念される。