北朝鮮・寧辺に新濃縮施設、新型駆逐艦も配備 核戦力への警戒怠るな
北朝鮮・寧辺に新濃縮施設、新型駆逐艦も配備 核戦力への警戒怠るな

国際原子力機関(IAEA)が、北朝鮮が北西部の寧辺で新たなウラン濃縮施設を建設したとする報告書を公表した。北朝鮮は、核兵器を配備したと主張する新型駆逐艦を日本海に実戦配備した。いずれも、日本を含む世界の平和と安全に対する重大な脅威だ。北朝鮮がウラン濃縮施設や核・ミサイル戦力を保有することは認められない。

IAEAが寧辺で2つ目のウラン濃縮施設と判断

北朝鮮メディアは6月、金正恩朝鮮労働党総書記が新施設を視察し「兵器級核物質の生産能力が従来の2倍超に達した」と述べたと報じた。多数の遠心分離機が並ぶ写真も公開した。IAEAは衛星画像などから寧辺で2つ目のウラン濃縮施設だと判断した。兵器級核物質の生産を拡大させていることになる。IAEAのグロッシ事務局長が「深刻な懸念」を表明したのは当然だ。

新型駆逐艦「姜健」の実戦配備と核武装化の宣言

日本海に実戦配備された北朝鮮の新型駆逐艦にも警戒しなければならない。北朝鮮は今月6日、東部の元山港で、新型駆逐艦「姜健」の就役式を行った。正恩氏が演説し、「海軍の核武装化が実現」したと強調した。「姜健」は「国家核対応システムに加わった手段」だと宣言し、乗組員に対し「敵がわれわれに武力を行使するようなら、私は諸君に、敵に最も致命的な絶対の力の使用を命令するだろう」と語った。「姜健」は7月、巡航ミサイルの発射実験をしている。北朝鮮の核戦力が海軍にも及ぶのはゆゆしきことだ。

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国際社会の対応と日本の防衛への影響

日本は南西諸島防衛に加え、北朝鮮の脅威にも備えなければならない。正恩氏は2月の労働党大会で「核保有国としての地位を永久に固めた」と発言したが、国際社会は容認してはならない。正恩氏との首脳会談実現を模索するトランプ米大統領は8月、北朝鮮は「非常に強力な核兵器を57発保有している」「私が大統領だったら許さなかっただろうが、彼は手にしてしまった」と述べた。北朝鮮を「核保有国」と認識しているかのような発言は北朝鮮を増長させかねない。米国の一部には、非核化を長期的な目標とし軍縮交渉に入るべきだとする意見もあるが、核武装容認は危険すぎる。米政府は「北の核保有は断じて認めない」と発信してもらいたい。

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