ミャンマー反政府勢力が「評議会」結成、軍政打倒へ結束 資金3億ドル調達目指す
ミャンマー反政府勢力が「評議会」結成、軍政打倒へ結束

ミャンマーの反政府勢力は、軍最高司令官だったミン・アウン・フライン氏の大統領就任直前に、政治・軍事を一体運営する組織「連邦民主連合樹立運営評議会」(SCEF)を結成した。少数民族勢力と民主派勢力が体制を再編し、政権打倒の構えを維持している。SCEF首脳は8月に来日し、今後の計画などを語った。

SCEF結成の狙いと今後の計画

SCEF首脳のクウェ・トゥー・ウィン・カレン民族同盟(KNU)議長とティン・トゥン・ナイン国民統一政府(NUG)計画財務投資相は、2日間、4時間にわたり今後の計画などを語った。設立の狙いについて、クウェ・トゥー・ウィン氏は「革命側(反政府側)は強固な連合体であることを示したい。個別に戦ってきた状態から、SCEFとして全国的な軍事戦略を策定し、調整・指揮系統を一元化する。各地に軍区を編成する。原則は一つの政策、一つの戦略。連携して軍と戦い、軍と協議する場合も個別ではなく一緒に行う」と述べた。

今後の計画については「国内外から3億ドルの活動資金を募る。在外ミャンマー人は1000万人いるとみられ、その1割の少額寄付で達成は可能だ。国民はSCEFを支持していることを各国政府に証明する意味もある。3億ドルは少数民族勢力などに均等に配分せず、戦略上の重点に基づいて配分する」と説明した。

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他勢力の参加と日本への要望

他の勢力の参加については「常に水面下で各地の少数民族勢力と協議している。まだ名前を出せない勢力も多い。SCEFの実績と統一性を示していくことで参加数は増えるだろう」と述べた。

日本への要望として「ミャンマーは1~2年以内に(民主派が勝利して)安定する。進出している日本企業は何とかそれまで辛抱してとどまっていただきたい。日本政府は政府開発援助(ODA)の停止を継続してほしい」と語った。また、拘束されているアウン・サン・スー・チー氏については「ミン・アウン・フライン氏は最後まで釈放しない考えだろう。2008年に軍事政権が定めた憲法下で国を作ってはならない。スー・チー氏と連携して新しい連邦国家を作る」と述べた。

政権側の状況

ミャンマーでは、形を変えた「軍事政権」がなお続いている。最高司令官だったミン・アウン・フライン氏が4月に大統領に就任し、閣僚に軍幹部出身者が連なる。アウン・サン・スー・チー氏と民主派政党をほぼ排除した「選挙」を経て、議会は軍系の連邦団結発展党(USDP)と軍人議員が圧倒的多数を占める。

ミン・アウン・フライン政権は国際的な孤立を避けるため、中露やインド、タイなど近隣の友好国との関係強化を急いでいる。一方、反政府勢力は結束を強めており、混乱の長期化が懸念される。

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