イスラエル、シリアへ新たな攻撃 米特使の批判に「不正確」と反論
イスラエル、シリアへ新たな攻撃 米特使の批判に反論

イスラエルは22日、シリアに対して新たな攻撃を行い、米国のシリア特使によるイスラエル非難に反発した。

米特使の批判とイスラエルの反論

シリア当局は先週、トルコ国境に近い空軍基地がイスラエルの爆撃を受けたと発表。米国のシリア特使トム・バラック氏は先週18日、北西部の都市アレッポ近郊にある空軍基地への攻撃を「地域の安定に繋がらない不必要なエスカレーション」と厳しく批判した。

内戦以降閉鎖されている同基地をめぐり、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、トルコがシリアで軍事的プレゼンスを確立しようとしていると主張しているが、トルコ側はこれを否定している。18日のシリアに対する攻撃についてネタニヤフ氏は、暗に認める発言をしている。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

国防相の反論とゴラン高原の立場

バラック特使は21日、インフルエンサーとのインタビューで、イスラエルの攻撃がトルコとの紛争を引き起こすことを意図していた可能性があると述べ、これに対し、イスラエルのイスラエル・カッツ国防相は「不正確さに満ちた発言」と反論した。

長期政権を敷いていたバッシャール・アサド前大統領が2024年12月に失脚して以降、イスラエルはシリアで数百回の空爆を実施しており、ゴラン高原で何十年もの間イスラエル軍とシリア軍を隔ててきた国連監視下の緩衝地帯に部隊を派遣している。

カッツ氏は22日、X(旧ツイッター)への投稿で、18日の攻撃前に「米国の関係機関に情勢情報を伝達していた」と述べた。また、バラック氏の発言については「不正確さに満ちており、ゴラン高原に関するドナルド・トランプ米大統領自身の立場と矛盾している」と主張した。バラック氏はこの地域を「占領された」と表現していた。

シリア南部での攻撃と部隊維持

イスラエルは1967年の第3次中東戦争でシリアからゴラン高原の大部分を占領。その後、支配下にある地域を併合している。この動きは米国とコロンビアによってのみ認められている。

また21日、シリア国営テレビは、ゴラン高原近くの村で「イスラエル占領軍のドローン」が車両を標的にし、男性1人が負傷したと報じた。シリア外務省はこれを自国の主権に対する「明白な侵害」と非難した。

イスラエル軍は攻撃の実施を認めた。対象の詳細は明らかにしなかったものの、軍が「シリア南部でテロリストに向けて発砲した。テロ攻撃は最終の準備段階にあった」と発表している。

イスラエルはシリア領内への越境攻撃を繰り返しており、南部地域のいわゆる「安全地帯」での部隊維持を明言している。イスラエル軍のアイアル・ザミール参謀総長は先週、シリア南部の部隊に対し、「われわれはシリア戦線での変化を注視している。敵対勢力が国境沿いに定着することは許さない」と述べていた。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ