イスラエルのネタニヤフ首相は25日、東エルサレムにある国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の施設の立ち退きを指示し、作業を開始したと発表した。UNRWAは同日、職業訓練センターにイスラエルの治安部隊が強制的に侵入したと声明を発表。施設は国連の特権で保護されているとして、「侵入を断固として非難する」と訴えた。
治安部隊が施設に侵入か
UNRWAの発表によると、25日午前10時ごろ、50人以上の治安部隊が少なくとも装甲車4台で施設に侵入し、その後占拠したとみられるという。UNRWAは、施設がある土地は1952年に締結された合意に基づいてヨルダン政府から提供されており、合意はいまも有効だと主張している。
イスラエル側は教育複合施設建設を発表
一方、イスラエル外務省は同日、UNRWAの施設がある敷地でエルサレム市当局による教育複合施設建設に向けた改修工事を始めたと発表した。複合施設には、9月に開校する男子高校やモスク、スポーツ施設などが含まれるという。発表では、UNRWAはこの土地の所有権を持たないと指摘。新たな施設は「数千人のアラブ系住民の利益となる」と説明している。
UNRWAをめぐっては、イスラエルが施設跡地に軍の博物館などを建設する計画が報じられるなど、対立が続いている。



