橿原市の応急診療所、オンライン順番待ち導入 自宅で待機可能に
橿原市の応急診療所、オンライン順番待ち導入

奈良県橿原市畝傍町にある橿原市休日夜間応急診療所が、混雑緩和のため、自宅などにいながら診療の受け付けを済ませ、順番待ちできるオンラインシステムを導入した。診療所で順番待ちせずに自宅などで過ごせる。奈良県内に12カ所ある休日・休日夜間応急診療所では2例目の導入となる。

導入の背景はインフルエンザ患者の殺到

橿原市によると、令和6~7年の年末年始、市の休日夜間応急診療所に流行していたインフルエンザの患者が詰めかけ、待合室があふれかえった。これを契機に市は混雑緩和策を検討。応急診療所の性質上、人数制限を設けにくいことから予約制とは異なるオンライン順番待ちシステムを導入し、今年7月27日から運用を始めた。

スマートフォンなどで市ホームページに入り、順番待ちの番号を取得。自分の前に何人が待っているか即座にわかる仕組みだ。同市の休日夜間応急診療所は市保健センター内にあり、毎日診療している内科と小児科でシステムを運用している。

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県内での広がりと今後の予定

電話などでの受け付けも続けており、市健康増進課の担当者は「約3割がシステムを利用している。患者の負担軽減にもなり、患者が多くなる冬には混雑解消の一助になれば」と話す。

県内のほかの応急診療所でも、同システムを既に導入したり、導入を予定していたりするところがある。斑鳩町の三室休日応急診療所では、令和6年11月に同システムの運用をスタート。同様に冬季に多く来所するインフルエンザ患者の混雑緩和と患者の負担軽減が目的で、運営する組合の担当者は「患者の来所が分散するようになった」と効果を語る。

システムを取り入れていない応急診療所のうち、五條市応急診療所(休日応急診療所)は「自宅で待てる利便性が大きく、来年度にも導入したい」(市担当者)としている。天理市立休日応急診療所は「受診する患者がそれほど多くなく、電話などで対応できている」(市担当者)。一方、奈良市立休日夜間応急診療所は、平成27年度からオンラインで順番待ちの状況を確認できるシステムを運用している。

県内では休日応急診療所は日曜や祝日など、休日夜間応急診療所は日曜や祝日のほか、平日の夜間などに診療。自治体や、自治体出資の団体、複数の自治体でつくる組合が運営している。

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