ホルムズ海峡で商船が攻撃を受けるケースが急増している。多くはイランによる攻撃とみられている。海峡経由の原油輸出は回復が伝えられていたが、リスクが再び高まっている。
イラン高官が攻撃を認める発言
イランの外交・安全保障政策を統括する国家安全保障最高評議会のレザイ事務局長は11日、国営のプレスTVで「米軍が密輸作戦を指揮している」と述べた。さらに「5~6隻の小型船舶を使い、大型のタンカーへ原油を積み替えている。我々は(対抗して)毎晩、5~6隻を標的にする」と主張した。
原油輸出回復の裏で高まるリスク
イランを除く中東産油国からの原油輸出は9月、米国とイランの戦闘前の水準まで回復したと伝えられていた。イランの監視を逃れるため、シャトル船と呼ばれる小型タンカーが船舶自動識別装置(AIS)を切って海峡を通過し、海峡の外側で大型タンカーに原油を積み替える方法がとられ、米軍の支援で一定の効果を上げていると報じられた。レザイ氏はこの動きに言及したとみられる。
商船20隻以上が攻撃を受けているとみられる中、イランにとって海峡は事実上の重要な原油輸出ルートであり、攻撃が続けば原油輸送への影響が懸念される。