台湾の頼清徳(ライチンドォー)総統は10日、「双十節」(建国記念日に相当)の式典で演説した。頼氏は5月、9月と続いた米中首脳の対話を歓迎するとした一方で「台湾の人々が生存する権利を尊重すべきだ」と強調し、米中が頭越しで台湾を取引材料とすることをけん制した。
中国を非難、非対称戦力の強化を表明
頼氏は「台湾海峡の現状を変更しようとしている」と中国を非難し、無人機など低コストで効果的な兵器で対抗する「非対称戦力」の強化を図ると改めて表明した。半導体や情報通信といった台湾の強みを防衛産業の発展に転化させていく考えも示した。
防衛投資は「戦争を抑止するため」
防衛力への投資増加は「挑発ではなく戦争を抑止するためだ」とも強調した。トランプ米大統領が台湾の後ろ盾としての姿勢を維持するかどうか疑念が強まっている中、頼政権は自前の防衛力強化を進めている。