中東アラビア半島の先端に位置するイエメンの親イラン武装組織フーシが、同国西部の紅海沿岸部全域を制圧した。AFP通信などが報じた。フーシが、紅海とアデン湾を結ぶ海上交通の要衝バブルマンデブ海峡の沿岸部や島嶼部も押さえたことで、中東からアジアと欧州をつなぐ重要航路への影響力を大幅に強めた形だ。
二つの海上要衝で懸念が同時に深刻化
中東では、米国とイランの戦闘により、エネルギーの大動脈となってきたホルムズ海峡の通航は大きく制約されている。フーシがバブルマンデブ海峡への支配力を強化したことで、アラビア半島の両端にある二つの海上交通のチョークポイント(急所)が同時に不安定になる懸念が一段と深刻化している。
モカ奪取からペリム島占拠へ
フーシは10日、イエメンの暫定政権側の武装勢力が支配していた港湾都市モカを奪取した。AFPは11日、イエメンの暫定政権側の当局者の話として、フーシはバブルマンデブ海峡周辺の地域のほか、海峡上にあるペリム島を占拠し、そこから北にある紅海上のハニシュ諸島にも部隊を進めたと報じた。
フーシはバブルマンデブ海峡での影響力を強めており、今後の動向が注目される。



