ウクライナ東部の都市バフムトを巡る戦闘が激化している。ロシア軍は攻城戦を強化し、包囲網を狭めている。ウクライナ軍は必死の防戦を続けているが、補給路が脅かされるなど状況は厳しさを増している。
バフムトの戦略的意義
バフムトはドネツク州の主要都市であり、ロシア軍にとってはドンバス地域掌握の鍵となる。ウクライナ軍はここを守り抜くことで、ロシアの進撃を食い止めたい考えだ。双方とも多大な犠牲を払っており、市街戦は熾烈を極めている。
ウクライナ軍関係者は「ロシア軍は兵力と火力で優位に立っているが、我々は一歩も退かない」と述べている。一方、ロシア側は「ウクライナ軍は包囲されつつあり、抵抗は長く続かない」と主張している。
民間人への影響
激しい戦闘により、バフムトに残る住民は約4,000人にまで減少したとみられる。電気や水道などのインフラは破壊され、人道状況は深刻だ。避難を試みる住民もいるが、砲撃の危険が常につきまとう。
国際赤十字委員会は「民間人の保護が最優先されるべきだが、戦闘が激しすぎて支援が届けられない」と懸念を表明している。
今後の見通し
専門家は、バフムトの陥落が時間の問題だとする見方もあるが、ウクライナ軍の粘り強い抵抗がロシア軍の消耗を強いていると指摘する。両軍とも次なる攻勢に向けて部隊を再編しており、春以降の戦況に影響を与える可能性がある。
アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は「ロシア軍はバフムトに大量の兵力を投入しており、他の戦線での攻勢能力が低下している」と分析している。
ウクライナのゼレンスキー大統領は「バフムトを守ることは、ウクライナ全体の防衛にとって重要だ」と述べ、国際社会にさらなる支援を訴えている。



