会津鉄道芦ノ牧温泉駅(福島県会津若松市)で7月20日、マンチカンの雄猫2匹が「駅員見習い」として正式にデビューする。3代目名誉駅長のアメリカンカールの雌猫「さくら」(6歳)がシニア期に入りつつあることから、同駅を運営する「芦ノ牧温泉駅を守る会」が「働き方改革」の一環として新たな人材ならぬ猫材を採用した。
兄弟のように育った「そら」と「りく」が交代勤務
新たに駅員見習いに就任するのは、ともに3歳のマンチカンの雄猫「そら」と「りく」。この2匹は幼い頃から兄弟のように育ち、昨年7月頃から「猫の手もかり隊」として不定期で出勤していた実績を持つ。同会は、さくら駅長の公休日である月曜、水曜、金曜日に2匹が交代で勤務する体制を整えた。初日の20日は両方とも出勤する予定だ。
さくら駅長は2022年に死去した2代目名誉駅長「らぶ」の妹で、アテンダント(案内係)としての下積みを経て、2023年11月に名誉駅長に就任。週4日、ホームで乗降客の出迎えや見送り、待合室での「癒やし」業務などに励んできた。しかし、今年12月に7歳を迎えることから負担軽減が課題となっていた。さくらが休みの日には「会えなくて残念」という声が寄せられていたという。
「働き方改革」で後継育成も視野に
「芦ノ牧温泉駅を守る会」広報の小林洋介さん(41)は「さくらの負担を増やさず、後継育成も目的に新たな仲間を迎えました。温かく見守ってほしい」と話している。2匹の勤務時間は午前9時から午後4時まで。ただし、列車の安全運行や猫たちの負担軽減のため、写真撮影などは禁止されている。
芦ノ牧温泉駅は「猫駅長」で知られる観光スポットで、初代名誉駅長「らぶ」の時代から多くのファンを集めてきた。今回の駅員見習いデビューにより、さらなる賑わいが期待される。問い合わせは同会(0242-92-3766)まで。



