ウクライナ当局は11日、ロシア軍による夜間攻撃で、全土で少なくとも10人が死亡し、数十人が負傷したと発表した。ウクライナ側は、この攻撃にロシアが北朝鮮製のミサイルを使用したと非難している。
ザポリージャで7人死亡、製鉄所従業員が犠牲に
当局によると、最も深刻な被害を受けたのは南東部のザポリージャ市で、7人が死亡し、24人が負傷した。死亡した7人は全員、ザポリージャ製鉄所の従業員だった。
製鉄所は声明で「弾道ミサイル攻撃は、空襲警報の発令を受けてシェルターに向かっていた従業員を襲った」とし、「さらに従業員21人が負傷した」と述べた。
ゼレンスキー大統領が非難、キーウや前線都市も攻撃
ウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、ザポリージャ市が「北朝鮮製の弾道ミサイル、(極超音速ミサイル)ツィルコン、誘導航空爆弾による攻撃を受けた」と述べ、「特に民間インフラに最大の被害を与えるよう計算された悪質な攻撃だった」と非難した。
また、隣接するドニプロペトロウシク州でもロシア軍の無人機やミサイルによる攻撃で3人が死亡した。ゼレンスキー氏によると、首都キーウでは感染症病院が被弾したほか、前線都市のヘルソンやハルキウも攻撃を受け、停電が発生した。
キーウの小児病院も被弾、ロシア国防省は攻撃を認める
保健省は、キーウの小児病院も被弾したと発表し、中庭に割れたガラスやがれきが散乱する写真を公開。「子どもたちや医療スタッフは攻撃時、シェルターにいたため、けがはなかった」と説明している。
ロシア国防省は、同国軍が「地上設置型の精密兵器による集団打撃を実施し、キーウやザポリージャの軍需企業および輸送・物流センターを攻撃した」と発表した。
ロシアは4年半にわたるウクライナ侵攻を通じて、北朝鮮に支援を求めてきた。侵攻初期には、北朝鮮がロシア西部クルスク州に侵攻したウクライナ軍の反撃を退けるため、数千人の部隊を派遣した。また、欧米、ウクライナ、韓国の情報機関は長年にわたり、北朝鮮がロシアに武器を供給していると非難している。



