第108回全国高校野球選手権大会は第7日の11日、2回戦第3試合で大阪代表の履正社が享栄(愛知)を6-2で下し、逆転勝利を収めた。主戦・木村(3年)が今大会最多となる167球で完投し、要所での攻撃も光った。
逆転の発端は三木の適時二塁打
1点を先取された履正社は、二回に2死二塁から7番三木(3年)の適時二塁打で同点に追いついた。母の佐和子さんは「『ファウルかな』とも思った。チームに貢献することができてうれしい」と息子の活躍を喜んだ。
四回には2死二塁から6番高津(3年)の適時三塁打で勝ち越しに成功。母の由恵さん(45)は「本人はこの一打にかけていたと思う」と語った。
木村の気迫が光った中盤
中盤は相手の堅守で攻めあぐね、五回には2死満塁の危機を迎えたが、主戦・木村がフルカウントからの気迫の投球で三振に切って取った。父の拓(ひろむ)さん(53)は「最高の気分。守備を信じて投げてほしい」とエールを送った。
チームが勢いづく中、八回には2死二、三塁から5番指名打者・北西(2年)の2点適時打で待望の追加点を挙げた。「『ここで打つ』という気持ちが結果を出した」と父の賴征(よりゆき)さん(53)。さらに九回には2死満塁から3番小杉(3年)が2点適時打を放ち、勝負を決めた。父の泰史さん(53)は「『チーム全体で勝つ』という気持ちがあふれた一打」と振り返った。
木村の抱負と監督・主将のコメント
167球の完投で勝利に貢献した木村は「ほっとしている。六回から立て直すことができた」と安堵(あんど)しつつ、次戦では「ほかの選手をできるだけ楽にさせるため、自分のピッチングで試合の流れをつかみたい」と抱負を語った。
多田晃・履正社監督は「1点を追う二回、2死から三木の一本が出たことでベンチの雰囲気が良くなった。あの適時打は大きい」と振り返る。辻竜乃介・履正社主将は「北西の適時打が大きかった。次は自分の調子を含め、チームをいい方向に進めていけるようにしたい」と話した。
次戦は15日の第3試合で、三重(三重)と対戦する。



