イエメンの親イラン武装勢力フーシは27日、サウジアラビア東部から紅海沿岸の都市ヤンブーに原油を運ぶ複数の重要拠点をドローンで攻撃したと発表した。フーシはサウジに対する紅海での海上封鎖を宣言しているが、陸上のエネルギー輸送網にも攻撃対象を広げた可能性がある。
フーシは声明で、今回の攻撃はサウジ側のドローンがイエメンの領空を侵犯したことへの報復だと主張した。フーシは26日、「サウジのドローンがイエメン領空で敵対的な行動をとった」ために撃墜したと発表していた。
ホルムズ海峡の代替ルートに攻撃
中東では米国とイランの軍事衝突により、エネルギーの大動脈であるホルムズ海峡の通航が大きな制約を受けている。このためサウジは、主要油田が集中するペルシャ湾側からアラビア半島の反対側のヤンブーにパイプラインで原油を送り、紅海経由で輸出する動きを強めてきた。
しかし、紅海沿岸の一部地域を実効支配するフーシは7月20日に対サウジ海上封鎖を宣言。22日にはサウジのタンカーを攻撃したと発表した。
バブルマンデブ海峡への波及も
ホルムズ海峡の代替航路となってきたバブルマンデブ海峡の通航にも支障が広がれば、日本を含むアジア諸国への原油輸送にさらに深刻な影響が出る可能性がある。



