電子投票、美濃加茂市議選で滞りなく実施 集計50分短縮、投票率は過去最低
電子投票、美濃加茂市議選で滞りなく実施 集計50分短縮、投票率は過去最低

岐阜県美濃加茂市議選で4日に初導入された電子投票は、投票・開票とも大きなトラブルなく実施された。開票は前々回選より約50分短い1時間7分で終了した一方、投票率は過去最低の46.81%にとどまった。

電子投票の実施状況

市議選では不在者投票などを除き電子投票を実施。有権者はタブレット端末に表示された50音の検索パネルをタッチペンで操作し、候補者を選んだ。期日前投票も同様で、多くの人が30秒足らずで投票を終えた。

開票では投票データの入ったUSBメモリーをパソコンで読み取って集計。投票総数1万9661票のうち、電子投票は1万9582票で、不在者と点字を合わせた自書式は79票だった。市選挙管理委員会によると、電子投票は15分で集計を終えたのに対し、自書式は約1時間かかった。一部の投票所で投票終了後の事務作業に手間取り、開票開始が25分遅れた。

市長の評価と課題

藤井浩人市長は「滞りなく実施できたので成功と受け止めたい」と手応えを示す一方、投票率の低下を受け「高齢者の投票行動がどうだったのか調べたい」と述べた。

また、昨年夏の参院選で開票作業が未明までかかったことに触れ、「国政選挙こそ電子投票を検討してと訴えていきたい」と話した。

有権者の反応

投票した無職男性(90)は「簡単すぎて投票の重みがなかった」と話した一方、大学4年の学生(21)は「スマホなどの扱いに慣れた私たちの世代にはぴったり。国政も含めてすべての選挙で電子投票を導入してもらえれば」と話した。

市選管は「疑問票の取り扱いを慎重に行った」としており、今後の対策が求められそうだ。