ウクライナの首都キーウなどで9月29~30日、電力施設などへのロシア軍の大規模攻撃があり、ニュースサイト「ウクライナ・プラウダ」によると、キーウで今季初めて緊急停電が実施された。厳冬期に向け、露軍は暖房に不可欠な施設への攻撃を強化している。
約10州で攻撃、5州で停電
攻撃はキーウのほか約10州で確認され、停電は東部ドニプロペトロウシク州やハルキウ州など5州でも相次いだ。ウクライナの首相は30日、「攻撃は前回の暖房期が終わって以来の規模だった」と訴えた。
新型弾頭搭載の無人機攻撃
電力施設への攻撃を巡り、国防を担当するウクライナの大統領顧問は30日、露軍が高圧送電線の鉄塔を破壊するために設計した弾頭をジェット推進型の無人機に搭載して初めて攻撃を行ったと説明した。
F16戦闘機に依存、防空体制の逼迫懸念
ジェットエンジンで飛行速度を高めたロシアの無人機の迎撃について、ウクライナはF16戦闘機に頼っているのが現状だ。出動回数の増加や機体の整備の遅れにより、F16戦闘機による防空体制が逼迫する可能性があるとの指摘も出ている。
ウクライナは欧州各国に支援の強化を求めており、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領は30日、フィンランドとノルウェーの首脳と相次いで電話会談し、F16戦闘機による防空強化について協議した。