台湾の離島、馬祖列島・東引島で3月末、中国の作業船が湾内の海底ケーブルを損壊する事故があり、関係する中国船4隻のうち少なくとも2隻が過去に海上民兵訓練に加わっていたことがわかった。4隻が特異な航路をとっていたことも判明。事故ではなく、武力攻撃以外の手法で台湾に被害を与えるグレーゾーン作戦の可能性が浮上した。
対中軍事拠点の島
台湾最北端の東引島は台湾軍が中国沿岸部を監視する早期警戒レーダーやミサイル基地を置く軍事拠点となっている。台湾当局によると、3月30日深夜、東引島の湾内で座礁した中国福建省の漁船「閩連漁63896」の撤去作業を中国の大型作業船「海虹工66」が行っていたところ、付近の海底ケーブル「台馬3号」を損壊した。
検察当局は故意や過失による電信管理法違反を視野に船長を拘束し取り調べたが、刑事責任を問うのは困難と判断し7月11日に不起訴とした。海底ケーブルを管理する中華電信は処分を不服とし再審査を申し立てた。
中国漁船側の説明
中国漁船側は台湾当局に対し、閩連漁63896が東引島沖で故障して浸水し、乗組員が別の中国漁船に救助された後、無人のまま東引島に漂着したと説明した。



