1990年代の末、上海に住んでいた筆者は、仲の良い市政府関係者に庁舎内を案内してもらったことがある。普通のオフィスの風景だったが、何人かの若い女性職員の机の上に、朱鎔基元首相の写真が飾られていたのが印象的だった。
「私、朱鎔基のファンなんです」
上海市長だった朱氏は91年に副首相になり、そのときはすでに首相だったが、女性職員は「私、朱鎔基のファンなんです」と、まるでアイドル歌手を応援するかのような楽しい調子で話してくれた。
これだけ多くの中国人に熱烈に好かれ、また激しく嫌われた首相もいなかったのではないか。
改革路線と「百の棺おけ」の言葉
中国の朱鎔基元首相が死去した。改革路線を進めた「剛腕首相」として知られ、「世界の工場」へ突き進んだ改革を主導した。引退後は改革の揺り戻しも見られたという。
朱氏は「百の棺おけを用意せよ。最…」という言葉で知られるが、その詳細は有料記事で読むことができる。
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