習氏を厚遇し米メディアを排除 トランプ政権のホワイトハウス
習氏厚遇、米メディア排除 トランプ政権

ニューヨーク・タイムズは、トランプ大統領が中国の習近平国家主席を盛大な儀式でホワイトハウスに迎える一方、米国の報道機関を「国家安全保障の脅威」として敷地への入場を拒否したと報じた。中国の記者の一団は習氏の訪問を取材するため入場を認められつつあったが、近くの路上では複数の米国記者がトランプ大統領の命令でホワイトハウスへの入場を妨げられていた。

ペンシルベニア通りの光景

9月24日朝、ホワイトハウスが位置するペンシルベニア通りの光景は、ワシントンのシュールな一週間を象徴していた。米国の大統領が米国の報道関係者を「国家安全保障の脅威だ」として敷地に入ることを拒否する一方、北京の共産独裁体制に従う中国の記者の入場は歓迎していた。

習氏のホワイトハウス到着は盛大な儀式として行われたが、米国のテレビ局によって報じられなかった。テレビ局はまだ、トランプ氏の側近が「CNNのカメラを取材ローテーションへ戻す」と書面で確約するまで、ホワイトハウスの代表取材をボイコットしている。

裁判所の決定と代表取材

裁判所の決定にもかかわらず、24日朝にホワイトハウスに入ることを拒まれたCNN、MS NOW、ポリティコの記者は、後になって入ることを許されたが、夕方になってもまだ、政権側は、大統領の行動の様子を毎日撮影する代表取材にCNNが再び入ることを認めていなかった。

ホワイトハウスの代表取材報告によると、トランプ大統領は「中国の報道陣が最も友好的だ」という冗談を口にした。

民主主義と専制の競争

一人の大統領が、「米国が社会主義や共産主義へ転じるのを止める」と誓う、政府資金によるテレビ広告を流していたのと同じ週に、「民主社会主義」を掲げるニューヨーク市長と友好的な会談を行い、中国の共産党主席を迎えるため、文字通り赤じゅうたんを敷いていた。この同じ大統領は、カナダの首相に対して経済戦争を仕掛けながら、ロシア大統領を自身のフロリダ州のゴルフクラブへ招待している。

民主主義と専制の間の壮大な競争で、トランプ氏は長く、自身が「反対側の陣営にいるかもしれない」という印象を与えてきた。しかし今週ほど、その傾向が露骨に現れたことは珍しい。自身について「ネガティブすぎる」ということを理由に報道機関を罰する一方、習氏とロシアのウラジーミル・プーチン大統領という、自由な言論を容赦なく抑圧する政府を率いる、世界を代表する2人の権威主義者を喜んで受け入れたのだ。