トランプ米大統領は10日、イランが戦闘で発生した被害の補償などを米国に求めたことについて、「私も同様にイランに補償を要求する」とSNSで表明した。今後のイランとの協議では「この問題についても取り上げるように交渉担当者らに指示した」とも主張。ホルムズ海峡の開放に強硬的な条件を示すイランに対し、圧力をかける狙いがあるとみられる。
イランの6項目要求に反発
イラン側は8日、事実上の封鎖を続けるホルムズ海峡の開放の条件として、戦闘で生じた被害の補償や経済制裁の解除、イラン周辺からの米軍撤退など6項目を要求していた。トランプ氏はイラン側の主張について「興味深い考えだ」とした上で、「これまでの交渉や会談でそんな話は一度も出なかった」と不満を表明。「イランが殺害したり、重傷を負わせたりした人々に対する補償を要求する」と訴えた。
別の投稿では、「レバノンやシリア、イエメン、(パレスチナ自治区)ガザの人々が受けた損害や死者についてもイランが責任を負うべきだ」と主張した。
米軍による掃海実施を主張
また、トランプ氏は10日、ホワイトハウスで記者団に対し、ホルムズ海峡でイランが敷設したとされる機雷に言及し、米国が「海峡全域で掃海を実施した」と発言。「われわれが海峡を100%支配している」とも述べた。
一方、イラン外務省のバガイ報道官は10日、ホルムズ海峡の通航を巡るイランと対岸国オマーンの協議は「円滑かつ建設的に進んでいる」とした。ただ、いくつかの技術的な課題については未解決のままだという。ロイター通信が伝えた。



