アントニー・ブリンケン米国務長官が、インドで開催される20カ国・地域(G20)外相会合に合わせ、中国の王毅外相と会談する見通しであることが分かった。米国務省高官が明らかにした。両国間の緊張緩和と関係安定化が目的とみられる。
米中高官協議の背景
ブリンケン氏と王氏の会談は、2月に発生した中国の偵察気球をめぐる米中対立を受けて実現するもの。米国は先月、気球撃墜事件を受けてブリンケン氏の北京訪問を延期していた。今回のG20外相会合は、両国が直接対話する数少ない機会となる。
米国務省高官は記者団に対し、「両国間の懸案事項について率直かつ建設的な議論を行うことを期待している」と述べた。また、「米中関係は競争と協調の両面があるが、対話のチャンネルを開いておくことが重要だ」と強調した。
会談の主な議題
会談では、ウクライナ情勢や北朝鮮問題、気候変動など国際社会の共通課題に加え、台湾や南シナ海、人権問題など米中間の対立事項が取り上げられる見通し。特に、中国の偵察気球問題や貿易摩擦など、最近の緊張要因についても話し合われる可能性が高い。
中国外務省は会談について公式コメントを控えているが、王氏がG20出席のためインドを訪問することを確認している。専門家は、今回の会談が米中関係の「氷解」につながるかどうかは不透明だと指摘する。
G20外相会合の意義
G20外相会合は3月1日から2日間、インドのニューデリーで開催される。主要20カ国の外相が一堂に会し、国際的な課題について議論する。今回の会合では、ウクライナ情勢や食料安全保障、気候変動などが主要議題となる。
米中両国は世界最大の経済大国であり、両国関係の安定は国際社会全体にとって重要だ。ブリンケン氏と王氏の会談が実現すれば、昨年11月のバイデン大統領と習近平国家主席による首脳会談以来、最高レベルの直接対話となる。



