米国のマルコ・ルビオ国務長官とロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は18日、サウジアラビアの首都リヤドで会談した。ウクライナ戦争の終結に向けた高官協議は、2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻開始以来初めてとなる。会談には、米国からマイク・ウォルツ大統領国家安全保障担当補佐官、スティーブ・ウィトコフ中東特使も参加。ロシア側はユーリ・ウシャコフ大統領補佐官(外交担当)が同席した。
会談の目的と成果
ルビオ長官は会談後、記者団に対し「今回の会談の目的は、ロシアが真剣に和平を望んでいるのかどうかを確かめることだった」と述べた。また、双方が大使館の運営に関する協議チームを設置することで合意したと明らかにした。ロシア外務省のマリア・ザハロワ情報局長は声明で、会談は「実質的かつ率直」だったと評価した。
ウクライナと欧州の反応
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、自国抜きの協議に不快感を示し、「ウクライナ抜きのウクライナに関するいかなる決定も認めない」と強調。欧州連合(EU)のカヤ・カラス外交政策上級代表も「ロシアとの交渉でウクライナを迂回する試みは無駄だ」と警告した。一方、ドイツのオラフ・ショルツ首相は「ウクライナが主体となる和平プロセスが重要だ」と述べ、米国に対しウクライナを協議に含めるよう求めた。
トランプ大統領の和平構想
ドナルド・トランプ米大統領は、就任後初めての外国訪問としてサウジアラビアを選び、ウラジーミル・プーチン・ロシア大統領との首脳会談を計画している。トランプ氏は選挙期間中、ウクライナ戦争を「24時間以内に終結させる」と主張していたが、実現には至っていない。今回の高官会談は、その和平構想の第一歩と位置づけられている。
両国関係の展望
米ロ関係は、ウクライナ侵攻以来、冷戦後最悪の水準にまで悪化していた。しかし、今回の会談は、両国が外交ルートを再開する意欲を示した点で重要とされる。専門家は、今後の交渉の行方はウクライナの譲歩の度合いや欧州の結束に左右されると指摘する。



