米連邦準備制度理事会(FRB)は15日、地区連銀景況報告(ベージュブック)を発表した。全12地区のうち11地区で、経済活動が「小幅から緩やかなペースで拡大した」との認識が示された。前回6月の報告から景況判断は維持されたものの、中東情勢に伴う原油高などを背景に、コスト上昇への懸念が顕著となった。
観光業はW杯効果で上向くも、農業は悪化
サッカーのワールドカップ(W杯)の影響で、複数の地区で観光業が上向いたと報告された。一方、燃料価格の上昇などにより、農業情勢は悪化した。
物価は緩やかに上昇、利益圧迫の声も
物価については「全体として緩やかに上昇」との見方が示された。製造業や建設業など様々な業界でコスト上昇が確認され、いくつかの地区は「利益が圧迫されている」と報告した。
今回の報告は、FRBが28~29日に行う連邦公開市場委員会(FOMC)の検討資料となる。中東情勢の緊迫化に伴うエネルギー価格の高止まりが、今後の金融政策判断に影響を与える可能性がある。



