ユネスコ無形文化遺産「土崎曳山まつり」開幕、威勢良い「ジョヤサー」響く
ユネスコ無形文化遺産「土崎曳山まつり」開幕

国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されている「土崎神明社祭の曳山(ひきやま)行事」(土崎港曳山まつり)が20日、秋田市土崎地区で開幕した。初日から「ジョヤサー」の威勢良いかけ声が響き渡り、地域の伝統行事が華やかに始まった。

21台の曳山が参加、重さ約2.5トンを人力で牽引

実行委員会によると、この祭りは1700年頃、土崎港周辺の船乗りたちがみこしを担いで地域を練り歩いたことに起源を持つとされる。今年は各町内から計21台の曳山が出場。参加者は「ジョヤサー」と声を揃えながら、重さ約2.5トンの曳山を力強く引っ張った。曳山には勇壮な武者人形が飾り付けられており、「ギー」という大きな音を立てながら進む様子に、沿道に集まった観客からは大きな拍手が送られた。

世相を反映した「見返し」、中東情勢を皮肉る句も

祭りの風物詩の一つである「見返し」と呼ばれる木札には、世相を映した句が掲げられる。今年は「戦争でわが家の家計も封鎖措置」という、緊迫する中東情勢を皮肉った作品が登場し、訪れた人々の関心を集めた。

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秋田市在住の38歳の女性は、曳山の周りで演芸を披露し、「高校生の頃から踊ってきました。今年も温かい声援をいただけてうれしかったです」と語った。また、曳山を引っ張った同市の5歳の男児は「引っ張るのは疲れたけど、面白かった」と笑顔を見せた。

21日は「戻り曳山」で最高潮へ

祭りは21日も続き、各町内に曳山が戻る「戻り曳山」などが行われ、盛り上がりは最高潮に達する見込み。ユネスコ無形文化遺産として世界的にも注目されるこの祭りは、地域の結束と伝統を次世代に伝える貴重な機会となっている。

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