1996年5月13日にシングル「アジアの純真」でデビューし、2026年に30周年を迎えたPUFFY(大貫亜美、吉村由美)が、初の主催音楽イベント『PUFFYの“P”FES』を7月19日と20日の2日間、神奈川県の東急ドレッセとどろきアリーナで開催した。両日ともチケットはソールドアウトとなり、延べ10組のアーティストが集結。PUFFYの軌跡と未来を体感できる賑やかなステージが繰り広げられた。
Day1:ウルフルズ、UNICORNらが祝福
開演前にはアイドルグループ・unFinale Tokyoがオープニングアクトを務め、華やかに幕を開けた。開演13時、オープニング映像に続いてバイク川崎バイク(BKB)が登場し、コール&レスポンスで会場を温めた。トップバッターのPUFFYは「妖怪PUFFY」からスタート。お揃いのゆるやかな衣装でロックサウンドに乗せ、続く「これが私の生きる道」では客席にアピールした。由美が「久々に奥田民生さんに曲を書いてもらいました」と紹介した新曲「モヤーズ」では、浮遊感あるメロディとディスコティックなサウンドで“モヤモヤ”を肯定する歌詞が爽快だった。
ライブ中盤にはSUPER BEAVERのギタリスト・柳沢亮太がゲスト登場。父親でギタリストの柳沢二三男が初期からPUFFYの活動に参加していた縁で、亮太とは幼少期からの交流があるという。感慨深く言葉を交わし、「海へと」「サーキットの娘」「誰かが」の3曲を共演。親子2代にわたる共演で30年の歴史の一端を見せた。終盤は「愛のしるし」「アジアの純真」を披露し、初日のオープニングを大いに盛り上げた。
ウルフルズと水谷千重子の熱演
2番手のウルフルズは、トータス松本が「PUFFY、30周年おめでとう〜!」と叫びながら「バカサバイバー」で客席を煽り、「愛がなくちゃ」をほっこりと歌唱。サポートギターの桜井秀俊(真心ブラザーズ)が暖かなトーンのソロで会場を包んだ。MCでは、トータスがPUFFYとデビュー前に出会った際、ウルフルズの事務所社長が2人に「(デュオでの活動を)やめときなはれ」と諭したが、直後に「アジアの純真」で大ブレイクしたエピソードを披露し笑いを誘った。「PUFFYに捧げます」と「ええねん」を熱唱し、「ガッツだぜ!!」でガムシャラなファンク魂を見せた。
水谷千重子は「魂のルフラン」からスタート。「PUFFYちゃんのめでたいフェスなんで、一番派手な着物を着ようと思って。1970年代のマークIIを描いてもらいました」と着物を翻し、場内爆笑。槇原敬之提供曲「愛が冷めたわけじゃないの」や「恋におちて」、ジャズスタンダード「You'd Be So Nice To Come Home To」を美声で披露し、観客を昭和の世界へ誘った。
UNICORNとPUFFY FRIENDSの共演
17時過ぎ、UNICORNが登場。奥田民生がレスポールをかき鳴らし「スターな男」で疾走するロックンロールを披露。「WAO!」ではABEDONがリードボーカルをとり、曲中「パパパパパフィー」と懐かしの番組名をコール。奥田に呼び込まれたPUFFYがステージに登場し、亜美が「まさかUNICORN先輩を従えて歌える日が来るとは」と感激。コラボ曲「エッサフォッサ」では、5人のUNICORNが「エッサフォッサ」とコーラスし、サイケデリックなムードを醸し出した。「大迷惑」では奥田がハンドマイクで歌い、メンバーがステージを縦横無尽に動き回り、観客も「だいめいわく!」と声を合わせた。
初日のトリはPUFFY FRIENDSのライブ。BKBが再び登場し、バンドメンバー(オカモトコウキ、関根史織、堀之内大介、渡辺シュンスケ)を紹介。山内総一郎が「BANBANZAI!!」でスタートし、幹葉(スピラ・スピカ)が「燦々デイズ」、堂島孝平が『こち亀』主題歌「葛飾ラプソディー」、土岐麻子が「Gift〜あなたはマドンナ〜」、CHEMISTRYが「PIECES OF A DREAM」、真心ブラザーズが「サマーヌード」を披露。最後にオカモトショウが「Beautiful Days」で締めた。続くPUFFY曲メドレーでは、真心ブラザーズによる「サーキットの娘」、オカモトショウと幹葉のデュエット「誰かが」、堂島孝平と山内総一郎が振り付けしながら歌った「愛のしるし」、CHEMISTRYと土岐麻子による「アジアの純真」など、個性豊かなカバーが繰り広げられた。川畑要が「今日の主役を呼びましょう!PUFFY!」と呼び込み、全員で「渚にまつわるエトセトラ」へ。銀テープが放たれ、カラオケ仕様のビジョンに歌詞が映し出され、大合唱となった。PUFFYは「ありがとうございました!明日もあるんで、頑張ります!」と締め、2027年のZeppツアーがサプライズ告知され、Day1は終演した。
Day2:きゃりーぱみゅぱみゅ、スチャダラパー登場
Day2もunFinale Tokyoのオープニングアクトに続きBKBが登場。PUFFYは「PUFFY KAWASAKI PUFFY」とデザインされたBKB風ラグランTシャツを着てステージへ。トップバッターのきゃりーぱみゅぱみゅは、デニムにスカジャン、ボリュームヘアのPUFFYコーデで登場。「ファッションモンスター」から「PON PON PON」「にんじゃりばんばん」と続け、新曲「Focus Focus」も初披露。最後は「原宿いやほい(Extended Intro Ver-)」で会場を一つにした。
スチャダラパーはロボ宙、LUVRAW、KASHIFとともに「リンネリンネリンネ」でオーディエンスを総立ちに。「GET UP AND DANCE」で沸かせ、Boseが「心のベストテン第1位やってもいいですか!?」と呼びかけ「今夜はブギー・バック(LUVRAW REMIX)」へ。PUFFYを呼び込み、アルバム『Thank You!』収録のコラボ曲「Wake up, Make up」を披露した。
[Alexandros]とGLAYの熱演
[Alexandros]は「Girl A」で矢継ぎ早に言葉を詰め込み、「全員跳べますか!?」と煽り「Dracula La」でコーラスを促す。「お気づきのとおり、我々、すごく歌わせます!」と呼びかけ「風になって」へ。多くの人がサビを口ずさみ、最後は「ワタリドリ」で大合唱が起こった。
GLAYは「Dead Or Alive」でスタート。TERUが「PUFFY、スタッフのみなさん、30周年おめでとうございます!僕らも2年前にデビュー30周年を迎えました」とMCし、「グロリアス」へ。TAKUROが「僕らが大好きなチバ(ユウスケ)さんが作った曲です」と紹介し、PUFFY提供曲「誰かが」のアコースティックカバーを披露。その後PUFFYが登場し「HiHi」を爆音でシャウト。PUFFYとHISASHI、JIROらによるレア編成で楽しませた。TERUは「30年間、(PUFFYの)2人は向き合いながら頑張ってきました。40周年50周年と期待しています!」と祝福し、「SOUL LOVE」「誘惑」で大合唱となり、PUFFYにバトンをつないだ。
PUFFY大トリライブで締めくくり
大トリのPUFFYは「これが私の生きる道」からスタート。MCで由美は「この2日間、めちゃくちゃ緊張感がありました。でもありえないぐらいの方々に出演していただいているので、バシッと決めないといけないと思って」と心境を明かした。「Tokyo I'm On My Way」「愛のしるし」「Bye Bye」とタイトにリズムを刻み、新曲「モヤーズ」では「悩んで学んで」という歌詞に30年の姿勢が表れた。真っ赤なステージで「赤いブランコ」、銀テープが舞う「渚にまつわるエトセトラ」を経て、最後はデビュー曲「アジアの純真」で締めくくった。PUFFYは「みなさん、またどこかでお会いしましょう!“P”FESにお越しいただきありがとうございました!」と2日間の大盛況の幕を閉じた。



