邪馬台国の有力候補地として知られる奈良県桜井市の纒向遺跡で、情報発信や研究拠点となる「ガイダンス施設」の整備に向け、明治安田生命保険が15日、同市に約91万円を寄付した。市は同遺跡整備に向けて9月に活用基金を設置したばかりで、同社が寄付第1号となった。
市長「魅力を感じてもらえる施設に」
松井正剛市長は「ヤマト王権発祥の地である纒向遺跡の魅力を感じてもらえる施設となるよう、しっかり活用したい」と話した。
遺跡は南北1.5キロ、東西2キロに及び、女王・卑弥呼の墓ともいわれる箸墓古墳(3世紀後半、墳丘長280メートル)など最古級の前方後円墳が築かれた。平成21年には、卑弥呼の時代と合致する3世紀前半の大型建物跡が発掘され、「卑弥呼の宮殿」と話題を集めた。
施設は小学校跡地に2階建てで計画
大型建物跡が見つかったJR桜井線・巻向駅北西側には、建物配置が分かるよう高さ1メートルほどの列柱を立てて再現されている。ガイダンス施設は同駅南西側の小学校跡地に建設を予定。2階建てで、発掘成果などを紹介する展示室、同遺跡を中心に古代史を研究している「纒向学研究センター」、体験学習スペースなどを計画し、松井市長は「4~5年をめどに完成させたい」としている。
市は、同施設建設や遺跡整備を民間の協力も得て進めようと、「纒向遺跡整備活用基金」を設置。明治安田生命保険は「地元の元気プロジェクト」と銘打って全国の自治体に寄付をしている。従業員らが思い入れのある地を指定して募金し、同市には約91万円が充てられた。
岡利至・奈良支社長は「施設は小中学生の学習の場にもなり、地域活性化へ役立ててもらえれば」と話した。