東京海上日動は、女性管理職のリーダーシップ育成を目的に、他企業と連携したメンター制度「クロスメンタリング」を実施している。全社員の約6割を女性が占める同社では、異なる企業に所属する役員と女性管理職がペアを組み、対話を通じて成長を支援する取り組みを進めている。
今年は8社37組が参加
人事企画部DE&I推進チームの吉川夏生さんによると、この制度は令和5年に出光興産と2社で開始。両社の役員がメンターを務め、部・課長級の女性管理職がメンティーとなり、異なる企業同士でペアを組んだ。年々参加企業は増え、今年は8社37組で実施中だ。
5月の顔合わせから始まり、12月の成果報告会まで3回のメンタリングの場が設けられている。企業の壁を越えた対話から新たな気づきを得る「越境体験」の場として機能しているという。
社外だからこそ得られる気づき
企業横断型のメリットについて、吉川さんは「学ぶ立場の女性管理職は相談相手が社外の人だからこそ、忖度や気兼ねなく悩みを自己開示できる」と説明する。指導する役員はほとんどが男性だが、他企業の女性管理職という立場から、先入観を持たずに俯瞰した形で話に耳を傾けられるという。
さらに「他社の課題を把握し、自社の企業文化の変革の必要性を客観的に捉えたり、自らのマネジメント方法を見直したりする機会になっている」と話す。
学びの輪が広がる
参加した女性管理職同士の交流会も企画され、メンタリング終了後も勉強会が開かれるなど、女性管理職同士の学び合いが続いている。企業の枠を超えたネットワークが、長期的な成長の場となっている。