トランプ米政権の軍事作戦で拘束された南米ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領(63)の裁判手続きが22日、米ニューヨークの連邦地裁であり、刑事裁判の本格審理が2027年6月から行われる見通しになった。1月の拘束から半年余り。約4カ月ぶりに法廷に現れたマドゥロ氏は以前より痩せていたが、手を振ったり歯を見せて笑ったりする場面もあった。
法廷でのマドゥロ氏の様子
「グッドモーニング」。22日正午(日本時間23日午前1時)、地裁ビルの高層階にある法廷に姿を見せたマドゥロ氏は自身の弁護士らに英語であいさつし、一人一人と握手を交わした。黒縁の眼鏡をかけており、かすかに笑顔を浮かべた。
マドゥロ氏が最後に出廷したのは3月26日。その時に比べると、明らかに痩せており、白髪も目立った。弁護士らに挟まれて座った後ろ姿も、以前より小さくなったように見えた。一緒に起訴されている妻のシリア・フロレス氏(69)は、前回と同じように髪の毛を頭の後ろで1本に結わえていた。
審理スケジュールと罪状
マドゥロ氏が問われているのは麻薬テロ共謀やコカイン輸入共謀などの四つの罪。1月5日の初出廷で無罪を主張している。これまでの裁判手続きは実質的な準備のためのやり取りだったが、22日の法廷では、27年6月1日から本格的な刑事裁判を開始することで、検察側と弁護側が合意した。
弁護側はこれまで、マドゥロ氏について「主権国家の指導者であり訴追の対象外」「軍事作戦での拘束は不当だ」と訴えてきた。こうした主張については、本格的な審理に先立つ今年11月に弁論の機会が設けられることになった。



