南太平洋のパプアニューギニア(PNG)のトカチェンコ外相は16日、SNS上で、PNGにおける台湾の窓口機関「台北経済弁事処」を閉鎖すると発表した。その理由として「『一つの中国』政策」を挙げている。台湾側はこれに強く反発し、弁事処の運営を継続する方針を示した。
背景と台湾側の反応
台湾はPNGと正式な外交関係を持たず、台北経済弁事処が事実上の大使館として機能してきた。台湾外交部(外務省に相当)は17日、朝日新聞の取材に対し、トカチェンコ氏が事前の協議なしに一方的に声明を発表したとして「厳正な抗議」を表明した。また、弁事処の閉鎖決定を「受け入れない」として、運営を続けると強調した。
中国の反応
一方、中国外務省の林剣副報道局長は16日の定例会見で、PNGの決定を「称賛」する意向を示した。中国は伝統的に「一つの中国」原則を掲げ、台湾を自国の一部と位置づけており、他国が台湾と公式関係を持つことに反対している。PNGの今回の措置は、中国の圧力に応えたものとみられる。
今後の影響
この決定は、南太平洋地域における台湾の外交的立場に影響を与える可能性がある。台湾はこれまで、限られた国々と非公式な関係を維持してきたが、中国の影響力強化により、こうした窓口機関の閉鎖が相次ぐ事例も見られる。PNGにおける弁事処の閉鎖が実際に実行されるかどうか、また台湾側の対応が今後の焦点となる。



