サッカー・スペイン1部リーグの名門レアル・マドリード下部組織出身のMF中井卓大選手(22)が23日、J2・FC今治への完全移籍後、初めて報道陣の取材に応じた。スペインリーグを経たJリーグ初挑戦について、「スペインが当たり前だったので日本でプレーするのは海外のような感覚。4年後のワールドカップを目指して頑張りたい」と意気込んだ。
移籍の経緯と決断
8月開幕の新シーズンに向けた北海道室蘭市でのキャンプ中に取材に応じた中井選手は「スペイン3部リーグまでしかプレーできず、ステップアップの壁が大きいと思っていた。違う経験を積んで(スペインに)帰る方がいいのかなと思って、3年前からJリーグでやりたいと思っていた」といい、スペイン人監督の存在を挙げて「良さを出せる場所ではないかと思った」と移籍の経緯を説明した。
天才少年からプロへ
滋賀県出身の中井選手は7歳の頃、華麗な足技を決めるシーンがインターネットの動画サイトに投稿され、天才サッカー少年として話題となった。2012年、子供を対象に国内で行われたレアル・マドリードのトレーニングキャンプに参加して認められ、翌年に9歳でカンテラ(下部組織)に入団。トップチームは「銀河系軍団」と称される名門と初めて契約を結んだ日本人として注目を集めた。
年代別カテゴリーを経て22年にカスティージャ(Bチーム)に昇格した後、期限付き移籍したスペイン3部リーグのクラブなどで経験を重ねた。昨夏にレアル・マドリードとの契約が満了となり、その後は同5部リーグでプレー。「スペインでやってきたサッカーをそのまま日本で見せられたらいい」と決意する。
愛称は「ピピ」 成長した姿を
愛称は「ピピ」。幼い頃にサッカーチームに入った頃、思うようにプレーできず「ピーピー」泣いていたのが由来で、スペインでも「Pipi」と呼ばれていた。精悍さが増した中井選手は「皆さんが想像しているのは幼い頃のピピ君だと思う」といい、「体が大きくなって小さい頃のスタイルとは違う。ダイナミックなプレーを見てほしい」と話した。



