米国務省は20日、イスラエル軍が駐留を続けるレバノン南部から撤収する試験区域に関し、三つの村で運用が始まったと発表した。米国の仲介でイスラエルとレバノンが地域の和平実現を目指す取り組みの一環。声明で「米国は双方と緊密に連携していく」と表明した。
イスラエル軍も開始確認
イスラエル軍も20日の発表で開始を確認した。トランプ米大統領は21日、ホワイトハウスでレバノンのアウン大統領と会談し、試験区域の今後の運用を協議。トランプ氏は会談冒頭で「レバノンは不当な扱いを受けてきた」と語り、支援する考えを表明した。
試験区域の内容と課題
試験区域では親イラン民兵組織ヒズボラの武装解除を進め、治安権限をレバノン軍に引き渡す。レバノン軍は21日、一部の村で部隊展開が始まったと発表した。レバノン政府の全土での主権回復を目指すが、ヒズボラは反発している。レバノンではヒズボラとイスラエル軍の停戦維持が課題となっている。
米当局者は、ヒズボラが支配してきた地域でレバノン政府が統治権を確立する機会になると主張。ヒズボラが試験区域で再武装すれば「レバノン国民の利益を著しく損なう」と警告した。



