ハンガリーのシュヨク大統領は18日夜、自身の任期を打ち切る憲法改正案に署名したことをSNSで明らかにした。シュヨク氏はオルバン前首相の「操り人形」だったとの批判を受けており、4月の総選挙で16年ぶりの政権交代を実現させたマジャル現政権が、大統領を事実上解任する改憲案を議会で可決させていた。
シュヨク氏の経歴と批判
シュヨク氏は憲法裁判所長官を経て、オルバン政権下の2024年3月に大統領に就任。本来の任期は2029年3月までだった。しかし、マジャル首相は選挙期間中から、オルバン政権による「法の支配」の軽視を非難し、シュヨク氏も黙認することによってそれに加担したと訴えていた。選挙後、マジャル氏は度々シュヨク氏に辞任を促していたが、シュヨク氏は応じてこなかった。
マジャル政権の動き
マジャル首相は議会で7割を占める議席を背景に、大統領の任期を短縮する憲法改正案を提出。議会はこの改憲案を可決し、シュヨク氏は18日、これに署名せざるを得なくなった。マジャル氏は「オルバン政権の遺産を清算する第一歩だ」と述べ、法の支配の回復を強調している。
今後の展望
シュヨク氏の任期打ち切りにより、ハンガリーでは新たな大統領選出プロセスが始まる。マジャル政権は、より独立性の高い人物を大統領に据えたい意向とみられる。一方、オルバン前首相の支持者からは「民主的な手続きを無視した強権的な行動だ」との批判も出ている。



