連載『イラン戦争 アメリカ・イスラエルの策略』(プレジデントオンライン)で、宮田律氏が120年前に来日したイラン人がなぜ親日家になったのかを解説している。その鍵は、質素な「天皇のおうち」と、日本では当たり前の光景にあったという。
イラン人が見た120年前の日本
1906年(明治39年)、イラン(当時はペルシャ)から日本を訪れた人物がいた。彼は日本社会の秩序や清潔さ、そして何より天皇の暮らしぶりに驚いたという。当時の日本は近代化の途上にあったが、イラン人は「天皇でさえ質素な生活をしている」ことに感銘を受けた。この体験が、後の親日感情の基盤となったと宮田氏は指摘する。
「天皇のおうち」の質素さ
宮田氏によれば、そのイラン人は皇居を訪れた際、華美な装飾ではなく、簡素で機能的な建築に感動した。当時の日本では、庶民も天皇も「必要以上に贅沢をしない」という価値観が共有されていたという。この姿勢が、イラン人の心を捉えたのだ。
「120年前の日本人の暮らしは、イラン人にとって驚きの連続だった。特に、天皇でさえも質素な住まいに住んでいるという事実は、彼の固定観念を覆した」と宮田氏は述べている。
日本では当たり前の光景
さらに、街中での礼儀正しさや清潔さ、相互扶助の精神も、イラン人に強い印象を与えた。これらの「日本では当たり前の光景」が、彼を親日家に変えた要因だと宮田氏は分析する。この逸話は、現代の日本が失いつつある美徳を再認識させるものだ。
連載の背景
本連載は、イランとアメリカ、イスラエルの関係を歴史的・政治的に考察するもの。今回のエピソードは、イランと日本の意外な接点を示すものとして注目される。



