ウクライナの首都キーウで7月6日未明、ロシア軍による大規模なミサイル・無人機攻撃が行われ、少なくとも14人が死亡、約60人が負傷した。この攻撃は、トルコのアンカラで翌7日に開幕する北大西洋条約機構(NATO)サミットを目前に控えたタイミングで発生。ウォロディミル・ゼレンスキー大統領は同日、同盟国に対し、防空能力を強化するための「強力な決定」を下すよう緊急に訴えた。
キーウの集合住宅が直撃、上層階が二つに裂ける
現地のAFP記者によると、未明のキーウでは10回以上の爆発音が確認された。最初の爆発から約30分後には再び連続した爆発音が鳴り響き、上空に閃光が走った。攻撃によりキーウ市内の集合住宅が大きく破損し、上層階が二つに裂ける惨状となった。今回の攻撃は、先週7月2日の攻撃(30人以上死亡)に続き、1週間以内で2度目となる。
ロシア軍はこの攻撃で、迎撃が困難な弾道ミサイルを含むミサイル68発と無人機351機を投入したと、ウクライナ側は発表している。ゼレンスキー大統領は、米国製地対空ミサイルシステム「パトリオット」用の先進ミサイル供与を改めて同盟国に要請。NATOサミットの場で、ドナルド・トランプ米大統領との会談も予定されている。
ゼレンスキー氏「一般市民の命を守るための決定を」
ゼレンスキー氏はSNSに、「世界、特に米国と欧州のパートナーが、アンカラでのNATOサミットにおいて、われわれの防空、そして一般市民の命を守るための強力な決定を下すことが極めて重要だ」と投稿。欧州連合(EU)もウクライナに対する防空強化の必要性を表明している。
今回の攻撃は、NATO首脳がウクライナ支援の新たなパッケージを協議するサミットの直前に発生し、同盟国への圧力を強める形となった。ゼレンスキー氏は、防空システムの不足が市民の犠牲を拡大させていると指摘し、即時対応を求めている。



