アフリカ中部のコンゴ民主共和国東部を拠点とする反政府武装組織「3月23日運動(M23)」は12日、新たな政治・軍事組織を結成し、トップの議長にジョゼフ・カビラ前大統領が就任すると発表した。M23はすでに東部の主要都市を支配しており、新組織の発足によって国内の分断がさらに深まる恐れがある。
新組織「国家再建戦線」が掲げる方針
新組織の名称は「国家再建戦線」(FRN)。英BBCによると、反政府勢力に結集を呼びかけ、「武力を含むあらゆる手段」をとるという方針を掲げた。カビラ氏のほか、M23の指導者らも幹部に就任するという。
カビラ前大統領への死刑判決と背景
コンゴ民主東部では2024年末以降、M23が攻勢を強め、主要都市を次々と制圧した。政府は東部出身のカビラ氏がM23を支援していると軍事裁判所に訴え、25年9月には反逆罪などで死刑判決が言い渡された。カビラ氏は裁判を欠席し、M23への支援も否定していた。
コンゴ民主東部は、スマートフォンなどのIT機器に欠かせない鉱物資源の世界的な産地として知られる。一方で、約120の武装組織が活動しているとされ、30年以上にわたり紛争が続いてきた。
和平への取り組みと現状
AFP通信によると、コンゴ民主政府とM23は25年7月、カタールの仲介で和平に向けた宣言に署名をした。ただ、その後も停戦は実現していない。