佐賀県みやき町の綾部八幡神社で7月15日、平安時代の951年に始まったとされる伝統の「旗上げ神事」が執り行われた。この神事は、天候や農作物の豊凶を占う目的で、毎年7月15日に行われる。
樹齢約700年の大イチョウに神旗掲揚
身を清めた男衆3人が境内にそびえる樹齢約700年の大イチョウによじ登り、縦約45センチ、横約30センチの麻製の「神旗」を取り付けた竹を引き上げた。旗は地上から約30メートルの高さに掲げられた。
神事の後、吉戒雅臣宮司(86)は9月24日の「旗下ろし神事」まで、毎日朝と夕方に旗を観察する。旗のなびき方や巻き具合を記録し、過去のデータと照らし合わせて天候や農作物の出来を占うという。
「日本最古の気象台」としての歴史
同神社は「日本最古の気象台」とも言われ、長年にわたり気象観測と農業予測の役割を果たしてきた。吉戒宮司は「今年の天候は平年並みと見ているが、引き続き観察を続けたい」と話している。
この神事は地域の重要な文化財として保存され、毎年多くの参拝者が見守る中で行われる。2026年も無事に旗が掲げられ、秋の収穫への期待が高まっている。



