カナダで続く大規模な山火事の煙が米国東部に流れ込み、大気汚染が深刻化する中、トランプ米大統領がカナダの森林管理を非難し、大気汚染対策にかかる費用をカナダへの関税に上乗せすると警告した。この発言に対し、カナダのオンタリオ州首相は強く反発している。
トランプ氏、SNSでカナダを糾弾
トランプ大統領は17日、自身のSNSに投稿し、米国東部に大量の煙が流れ込んだ原因はカナダの森林管理の不備にあると主張。「大気汚染対策にかかる費用は、カナダへの関税に上乗せしなければならない」と警告した。この投稿は、カナダ国内で物議を醸している。
オンタリオ州首相「全く受け入れられない」
これに対し、山火事が相次ぐオンタリオ州のダグ・フォード州首相は18日の記者会見で、「米政権の態度は残念だ。脅したり批判したりするのはやめてほしい」と反論した。フォード氏は「全く受け入れられない」と述べ、トランプ氏の関税上乗せ案を強く拒否した。
カナダ側の提案
フォード州首相はさらに、カナダ産針葉樹材に対する米国の関税撤廃を提案。「森林を伐採してほしいなら、門戸を開けてほしい。直面する問題の多くが解決するはずだ」と述べ、貿易障壁の撤廃が山火事対策にもつながるとの見解を示した。
山火事の規模
カナダ政府によると、今回の山火事による焼失面積は約2万8000平方キロメートルに達した。これは関東地方の約9割の面積に相当する広さで、消火活動は長期化が予想されている。



