社内起業への挑戦がキャリアを拓く:先人47人に学ぶ成長ジャーニー
社内起業への挑戦がキャリアを拓く:先人47人に学ぶ

ビジネスイントレプレナー(社内起業家)への挑戦は、キャリアにもプラスになる。先人47人に学ぶ成長のジャーニーから、その道筋が見えてくる。グロービス経営大学院特任副学長の田久保善彦教授は、新規事業への挑戦がキャリアを切り拓く営みであると指摘する。

挑戦のきっかけは3つの型に大別

田久保教授によれば、イントレプレナーが挑戦を始めるきっかけは、主に3つの型に分類できる。第一は、強い使命感から始まる「ミッション型」。第二は、自己成長や危機感を起点とする「キャリア志向型」。第三は、任命を機に情熱が芽生える「アサインメント型」である。出発点は異なるものの、挑戦を続ける中で動機は純化され、やがて「自らの意志」へと内発化していく。そのため、「最初から燃え上がっていない自分」を責める必要はない。火種は、荒波の中でこそ育まれるものだからだ。

ジャーニーを読み解く3つの視座

このジャーニーを読み解く鍵として、田久保教授は3つの視座を提示する。第一に「志」——なぜ自分がやるのか、誰のために、どんな価値を問うのか。第二に「行動様式」——不確実性の中で仮説と検証を繰り返し、前進する「型」。第三に「人的ネットワーク」——社内外と共鳴し、支えを得る「関係性」の紡ぎ方。これらは三位一体となり、挑戦者をより強固な存在へと引き上げていく。

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迷いながらも前進する実体験

イントレプレナーの実体験から語られるストーリーは、成功談や挑戦の美談ではなく、読者の心に「ある種の確信」を灯すものとなる。「自分にも、できるかもしれない」「完璧な準備よりも、踏み出す一歩に価値がある」「志は、歩みながら育てればいい」「独りではなく、人とのつながりの中で進めばいい」——こうした確信が生まれるという。

新規事業の現場に「きれいごと」は通用しない。高い不確実性、前例のない意思決定、社内の論理と市場の論理の狭間で引き裂かれる葛藤。限られたリソースの中で決断を迫られ、時にはどれほどの努力も報われないかのように感じる瞬間もある。それでも、インタビューを通じて浮かび上がってきたのは、そうした過酷な状況下にあっても、歩みを止めず、前進し続ける人々の存在だった。そして彼らは、決して「最初から強かった」わけではない。多くのイントレプレナーは、迷い、立ち止まり、もがき苦しみながらも、一歩ずつ自分なりの道を切り拓いてきた。

仮説を握りしめ、検証し、修正し続ける

田久保教授は、イントレプレナーに求められるのは、仮説を握りしめ、検証し、修正し続ける姿勢だと強調する。不確実性の高い環境では、最初から完璧な計画を立てることは不可能だ。むしろ、小さな一歩を踏み出し、その結果から学び、軌道修正を繰り返すことが重要となる。先人47人の事例は、そのプロセスがキャリア成長にも直結することを示している。

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