30年以上途切れないフリーランスが指摘「好きを仕事に」の危うさ
フリーランスが指摘「好きを仕事に」の危うさ

30年以上にわたり仕事が途切れることなく続いているフリーランスのブックライター、上阪徹氏が「好きなことを仕事にする」という現代のキャリア観に警鐘を鳴らしている。同氏は、結果を出している優れた仕事人に共通するのは「仕事そのものを楽しむこと」ではなく、「仕事の向こう側に思いを馳せていること」だと指摘する。

「人の役に立つ」が最大の喜び

上阪氏によれば、結果を出す人は「人の役に立てる以上の喜びはない」という事実に気づいているという。この認識を持つことで、仕事に対する考え方は大きく変わる。自分のために働くのではなく、人のために働くこと。仕事を選ばず、やりたいことを持たないこと。一見すると消極的に聞こえるが、実はこれこそが大きな手応えと醍醐味をもたらすという。

「自分のために働き、やりたいことができていたとしても、それが誰の役にも立っていなかったらどうでしょうか。なんの結果や成果も生み出せなかったらどうでしょうか。それで本当に、仕事のやりがいは生まれるでしょうか」と上阪氏は問いかける。

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フリーランスこそ「何を喜びとするか」が重要

フリーランスは会社や上司から仕事の命令が降ってくるわけではない。だからこそ、「何を喜びとするか」に気をつけなければならないと上阪氏は強調する。実際、やりたいことだけができるわけではなく、やりたいことだけをやっていても結果を出すことは難しいという現実がある。

しかし、やりたいことをやること以上の仕事の喜び——「誰かの役に立っている」という感覚——に気づくことができれば、日々の充実感は大きく変わっていくという。

「欲しいと思わなくなったら手に入った」という逆説

上阪氏は「やりたいことではなく、やるべきことをやる」「求められていることにとにかく応える」「目標は持たない」「目の前の仕事にしっかり向き合う」という姿勢を推奨する。一見ストイックで夢のない話に聞こえるかもしれないが、結果的にこのアプローチを追求した上阪氏自身は、やりたいことや目標をはるかに超えた、まったく想像もしていなかった場所に連れてこられたという実感があると語る。

思わぬところから仕事は広がる

上阪氏の経験から、目の前の仕事に真摯に向き合い、人の役に立つことを優先することで、思わぬ形で仕事が広がっていくことが示唆されている。このアプローチは、フリーランスだけでなく、すべての働く人にとって有益な視点を提供している。

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