個人向け国債と定期預金、100万円運用でどちらがお得?金利を比較
個人向け国債と定期預金、100万円運用でどちらがお得?

2026年8月募集分の個人向け国債の金利が発表され、変動10年は年1.87%、固定5年は年2.06%、固定3年は年1.71%となった。今回は、個人向け国債と高金利の定期預金に100万円を預けた場合の受取利子を比較し、それぞれの特徴や向いている人を紹介する。

個人向け国債と定期預金の特徴

個人向け国債と定期預金は、どちらも元本割れリスクを抑えて資産を運用したい人に人気の商品だ。ただし、仕組みや金利の決まり方には違いがある。

個人向け国債は、日本国政府が発行する債券で、元本や利子は国が責任を持って支払う。1万円から購入でき、「変動10年」「固定5年」「固定3年」の3種類が用意されている。

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このうち「変動10年」は半年ごとに適用金利が見直されるため、金利上昇局面では受け取る利子も増える可能性がある。一方、「固定5年」「固定3年」は購入時の金利が満期まで変わらない。発行から1年経過すれば途中換金も可能だが、その場合は直前2回分の各利子(税引前)相当額×0.79685が差し引かれる。

一方、定期預金は金融機関に一定期間預け入れる預金商品で、一般的に、満期まで預けることで普通預金より高い金利を受け取れる。途中解約は可能だが、通常は当初より低い中途解約利率が適用される。また、定期預金は預金保険制度の対象となっており、金融機関ごとに元本1,000万円までとその利息が保護される。

100万円を預けた場合の利子をシミュレーション

では、100万円を預けた場合、どのくらい利子に差が出るのだろうか。今回は2026年8月募集分の個人向け国債と、SBI新生銀行の円定期預金(5年・3年)を比較した。比較条件をそろえるため、いずれも税引前・単利で試算している。

  • 個人向け国債 変動10年:金利1.87%、受取利子は約18万7,000円※
  • 個人向け国債 固定5年:金利2.06%、受取利子は10万3,000円
  • SBI新生銀行 円定期預金(5年):金利1.80%、受取利子は9万円
  • 個人向け国債 固定3年:金利1.71%、受取利子は5万1,300円
  • SBI新生銀行 円定期預金(3年):金利1.50%、受取利子は4万5,000円

※変動10年は半年ごとに金利が見直されるため、現在の金利1.87%が10年間続くと仮定した試算。

5年で比較すると、個人向け国債の固定5年は年2.06%、SBI新生銀行の円定期預金は年1.80%となっている。100万円を預けた場合の受取利子は、国債が10万3,000円、定期預金が9万円となり、国債のほうが1万3,000円多い。

3年で比較すると、個人向け国債は年1.71%、定期預金は年1.50%。受取利子は国債が5万1,300円、定期預金が4万5,000円となり、国債のほうが6,300円多い結果となった。

個人向け国債と定期預金、どちらが向いている?

個人向け国債は、少しでも高い金利で安全に運用したい人に向いている。2026年8月募集分では、固定5年と固定3年の金利が、比較対象とした同じ期間の定期預金を上回っている。

特に変動10年は、市場金利の動向に合わせて半年ごとに適用金利が見直されるため、今後も金利上昇が続くと考える人にとって魅力的な選択肢だ。ただし、将来の金利が下がれば、受け取る利子も減少する可能性がある。

また、定期預金は金融機関ごとに預金保険制度の保護対象が元本1,000万円とその利息までとなるが、個人向け国債は国が元本と利子の支払いに責任を持ち、購入金額にも上限がない。そのため、まとまった資金を安全性重視で運用したい人にも適している。

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一方、定期預金は仕組みがシンプルで、普段利用している銀行で手軽に預けられることが魅力だ。満期までの期間を決めて計画的に資産を管理したい人や、国債の購入手続きに慣れていない人にも利用しやすい。

今回の比較では、5年・3年ともに個人向け国債の受取利子が定期預金を上回った。ただし、定期預金の金利は金融機関や商品によって異なり、期間限定のキャンペーンなどによって個人向け国債を上回る場合もある。

金利だけでなく、途中換金や中途解約の条件、運用期間、預金保険制度の保護範囲なども確認し、自分の目的に合った商品を選びたい。